LFB244U17TKの交換
KVK シングルレバー式洗髪シャワーを交換した。
検索しても同品番をDIYで交換した情報がない上に KVK社には LFB244U17TK と同一の品番の商品がない…。
以下、長い文章にお付き合いください。
洗面台とシャワーヘッドの付け根?という書き方で想像できるだろうか?
2024年3月ころから、その付け根付近が妙に濡れていることに気づいたのだが、私は毎朝洗面台で洗髪をするので拭き残しがあったのかなぁと、あまり気にせずにいたのだが少しずつ水の量が増えているような感じがしてシャワーヘッドの付け根にティッシュを巻いてみると半日ほどでビッチョリと濡れてしまう。
洗髪後はタオルで洗面台を拭いているので、濡れている場所があとからできるはずがない、のである。
濡れているのが嫌いなので、とても気になってしまう。
いったいどこから水が漏れているのか?と洗面台の下を点検したが水滴は無い。
伸ばせるホースは寿命が短いと聞いたことがあったので、ホースを伸ばして水を出してみたがホースが裂けている場所は無い。
水を全開にして出してシャワーヘッドを下から覗くと…あれ?
なんか、水が出てきたんだけど。
予想外の場所から水が出てきて付け根部分が濡れてしまう原因は分かって安心したのだが、この問題を解決する方法は?と考えると内部のOリングの交換しか思い浮かばない。近所のホームセンターに行って同じサイズのOリングを見つけて交換したが効果なし。(Oリングの厚さが足りなかったのかも…)
しかたがない…。まずは自分でなんとかしてみよう。
家の設備の取説を探すと、あった。
我が家の洗面所のシャワーヘッドの品番は LFB244U17TK
googleで『KVK LFB244U17TK』で検索すると KVK社のサイトがすぐに出てくるので、ページを見ると 品番が FB244U17 と書いてある。下記のリンクのページがそれだ。
シングルレバー式洗髪シャワー:FB244U17|洗面用水栓:台付洗髪シングルレバー|商品カテゴリ|商品サポートサイト|水まわり創造企業 KVK
KVK社 のサイト内を見て回っても LFB244U17 と同じ品番の製品はない。
末尾の TK はタカラスタンダードの TK だろうと勝手に解釈したのだが、先頭の L が付属していないことの不安は大きく、ポチるまでに3週間かけシャワーヘッド内やヘッドとホース接合部のOリングを交換したのだが改善せず。
しかたがない…。ポチろう。
漏水している場所はホースとシャワーヘッドの接合部、ということはホースを交換すれば解決するだろうと思ったのだが、商品のページには『代替品』と書いてある。
シャワーヘッドの見た目は全く同じなのだが、内部構造が変わっていたらホースだけ買ってもうまく付かないかもしれないかもしれない。
寿命だと思って自分で交換すれば工賃分が浮く、と自分を納得させる理由を見つけて KVK社 から購入。すぐに発送していただいた。
注文から2日後に届いたので修理を行う。
まず、洗面所の下の物を全て出す。
蛇口を右に捻り水・お湯が出ないようにする。
バケツと捨てて良い古いタオルを用意。
もし犬・猫を飼っている人はペットシーツを1枚用意。
それなりに埃が溜まっていたり、汚れがあると思うのでついでに掃除をしよう。
では、作業開始。
洗面台の下に頭を入れると混合水栓の場合はこのように見える。
まずはここ。お湯と水が混ざったあとここを通って流れていく。オレンジ色の下にある黒いリングを外す。
黒いリングは簡単に外れる。
黒いリングを外したらオレンジ色の部分を下げながら下に引くとホースが外れる。
あまり力はいらない。
ホースを外したあと。
元栓を閉めておかないとここから水が大量に出てくるので、作業前にちゃんと元栓を閉めておこう。
外したホースに水が残っているので、バケツの中に外した口を入れる。残水が出てくるはずだ。
バケツの中が濡れているのが見えるだろうか?
プライヤーでホースの根本を挟み、右側の白く角張っている部分をペンチで挟んで回すと外れる。
白い部品を外すとこのようになっている。
この2つの部品は再度使用するので無くしたり壊したりしないように。
新品との比較。左が外した旧品。右が新品。
あきらかに違う…。
型番は最初に L が付いただけなのに。
太さが同じだから大丈夫だろうと言い聞かせながら作業続行。
白い部分を外したらシャワーホースを上から引き抜く。
ホースの末端はグレーの部品に引っかかってホースのみ引き抜くことはできないのだが、下の写真のように濃いグレーの部品ごと引き抜く。
横から見ると下の写真のようになる。
洗面台の下からホースを引き抜くことはできない。
古いシャワーホースを引き抜いたら逆の手順で新しいホースを入れて完成。
新しいホースを入れる
洗面台の下から新しいホースが出てくるところ
グレーの部品を組み込む
白い部品をホースに組み込んで、水が出てくるところに戻して、黒い部品をはめて作業終了。
文字にしてしまうと簡単そうなのだが、ホースを水が出てくるところに差し込むのに結構な力が必要。歳を取ったら無理かも。
引き抜くときが簡単だったから、入れるのも簡単だと思っていた。
実はこの工程が想像より時間がかかった。
こじって上のパイプを曲げたらマズイし、力加減がわからないから。
以上で、交換作業は完了。写真を撮っていなければKVKが送ってくれた部品に添付してある作業手順書を見ながらでも15分ほどで終わる作業。
今回、ホースとシャワーヘッドを同時購入したのだが、新旧部品を比較してみるとホースだけ購入とかシャワーヘッドだけ購入をしなくて正解だったのかも、と思っている。特にホースは接合部の形が変わっているので、古いシャワーヘッドに新しいホースを組み込んでも接合部からの漏水が治らなかったかもしれない。
以下、新旧比較。左が使用していた部品。右が新。
新旧比較 右が新
使用していたシャワーヘッドには小さな金網の部品がホースとシャワーヘッドの間に(不純物受け?)入っていた。
新品には無い。
新旧比較 右が新
シャワーヘッドのホース入り口
ここは同じように見える
新旧比較 右が新
シャワーヘッド内部
新旧比較 右が新
上の写真はシャワーヘッドを分解したものだ。
きちんと計測したわけではないが、Oリングの厚さが違うような感じがした。(気のせいかもしれない)
Oリングは上の写真では旧品に。下の写真では新品に乗せてある。
蓋を組み込むときにOリングがずれると水がシャワーヘッド内部から漏れてきたりシャワーの切り替えをしてもどちらからも水が出てきたりするので、組み込みに失敗したことがすぐに分かる。
慌てずに蓋を外してOリングの位置を直そう。
新旧比較 右が新
シャワーヘッドにホースを組み込むときに使うピン。
新旧同じに見えるが、新しいホースに旧品のピンを組み込んでいないので同じように使えるかどうか分からない。
新旧比較 右が新
新旧比較シリーズもこれが最後。
こちらはシャワーヘッドに組み込む側の口。
白い部品に組み込む側と同様、新旧で違いがある。
こうなっているので、古いシャワーヘッドに新しいホースは使えないのでは?と思ってしまうのだが。
シャワーヘッドの方が値段が高いのでホースだけ交換したかったが、別々に買ってうまく修理できず再度パーツを買う手間と部品が届くまでの間使用するために元に戻す手間を考えると同時に買ってきちんと直せて良かったと思う。
結論としては、LFB244U17TK は FB244U17 を使って交換可能。
注意:我が家の場合ね。これを読んでうまくいかなくても、当方は無関係。よく考えてね。
情報がないってことは、DIYで修理じゃなくて業者さんに頼んでいる、ってことなのだろうか…。
他人の家のものを直すのは止めた方が良いと思うけど、自分の家だからねぇ。
最後に、交換部品と共に入っていた交換方法のマニュアル。とても親切。ありがとう。